叙事詩のひろば
アッー!
歳時記
おしゃかさま
叙事詩
―――《おしゃかさま》―――
遊んでいた三歳の孫が
突然天井を指した
その姿は
まるでお釈迦様
「てんじょうてんげゆいがどくそん」
ではなく
「じいじ 電気がきえた」
と孫が言ったと分り
思わずほっこり
微笑んだ
叙事詩家 萬天
クロテットクリーム
叙事詩
—— 《 クロテットクリーム 》
いろいろ作ってみた
手造りスコーンに
自家製の
いつもより甘くした
実のかたまりのある
イチゴジャムをスコーンにのせて
その上にクロテットクリームを
こぼれるくらい重ね
お気にいりの
ちょっと濃い目の紅茶に
濃厚ミルクを入れて
どうすると思いますか?
そう
ちょっと甘くしたミルク紅茶で
クロテットスコーンを一人でたべる・・・
自分だけの
マイ紅茶タイムなんて
もったいないよね
モザのサードスペースで・・・
いかがでしょう―――?
叙事詩家 萬天
クリスマスとハグ
ーーー《 叙事詩 》ーーー
クリスマスとハグ
けさ 玄関ドアに
クリスマスリングの飾りを掛けていたら
前の道路を歩いてみえたご婦人が
振り返ってみていた
昔から仏教だけど
クリスマスって
いいなあ
《 そのあとのことの出来事・・・
朝の
NHKを観ていたら
よく似た年齢の御夫婦が出演してみえた
ふっくらとしたやや丸顔の
優しそうな奥様と
オシャレな御主人を何気なく
観ていたところ・・・
テロップに
毎日ハグをするのだとか
ハグって知らない訳ではないけど
ふつうしないなと思いながら
話をじっと聞いていたら
仲良い夫婦のコツはと
Sアナウンサーに聞かれて
応えられたのは
御主人が先に謝るのだとか・・・
そんなことはマネできない
と思いながら
そのあとで
何かおいしいもの食べに行かないかい?
と誘い
OKが出たらだいたい
仲直りできるのだとかーーー
それくらいなら出来そうだと
おもった
叙事詩家 萬天