叙事詩のひろば
《セーラームーン》
叙事詩 《セーラームーン》
日本だけかと思っていたら
とんでもない
アメリカまで渡っていたなんて
知らなかった
あの軽いカラオケリズムから
お腹までズシンと響く重厚な
アメリカンリズムに大変身
凛として変わらなかったのは
セーラームーンのコスチュームと日本語
こんな楽しみ
平和でいいなあ
叙事詩家 萬天
パッション
とおっしゃられたのは
大阪万博の太陽の塔を作られた
芸術家の岡本太郎さん
そのパッションは永遠ではないのです
炎はやがて燃え尽き消え去るのみ?
というのはなんてつまらないことか
地球のマグマのように
永遠に燃えることはムリなのでしょうか?
ムリです・・・´¯`(>▂<)´¯`
昨日は雨
いつもの雨なのに年末の雨は
なぜかわびしく見えるのは
間違いですか?
雨がやんで
空を見たらクモが・・・!
いえ雲ではありません
蜘蛛です
がっしりと糸を巻き付け
カメムシをつかまえていました
冬の乏しい食料の確保です
多少匂うのが心配だけど・・・
保存食だからいいかな?
パッションを感じました
叙事詩家 萬天
きわめて日常
叙事詩
――《 きわめて日常 》――
朝食をとりながら
窓の外を眺めた
庭の雑草の葉に
白い霜が降りて
倒れていたネギが
むっくりと起き上がった
すっかり諦めていた
ひと月前蒔いたえんどう豆から
瞳のような小さな芽がでた
家の前の県道を
通学の自転車が走る
西へ上る若者たち
東へ下る若者たち
雨が降っても
登校を急ぐ男女の自転車の群れ
早い子もいて
今日もがんばってねと
遅い子もいる時は
遅刻しないように
そして事故などしないようにと
応援したくなる
郊外への定期バスが通り
トラックが追いかけ
普通車に軽自動車が次々と続く
三輪車で風を切って走る
ヤクルトおねえさん
なんて躍動的で幸せな朝だろう
テーブルの上から
じっと窓の外を眺めた
叙事詩家 萬天