日記
エッセイ【テーブルと座卓】 220126(火)晴れ
【テーブルと座卓】
一つの部屋に両方を置いて、使い方を比べてみました。
どちらも便利ですが、同じ家具を長く使用しているとだんだん疲れてくる。
多分身体が硬直するのでしょう。
ゲームや勉強や仕事机の場合、長時間座ることも可能なのに、くつろいでいる時、同じ姿勢でいるのは辛い。
理由はともかく、机と座卓をかわるがわる使えばいいのではないでしょうか?
ところで、先日の出来事です。
「そろそろ、診察を始めて十年になります。今回で診療を打ち切りましょう」
と診断をされた方は、脳外科医の先生でした。
脳内の血管に小さな瘤(血瘤)があって、一年に一回定期検診での診断でした。
十年間、瘤の変化が見られないという理由でした。
確かに十年一区切りと言いますが、喜んでよいのか悪いのか?
「実はこれからが心配なのが脳内血瘤ですよね・・・。」
と先生に言いたかったのですが、
先生の自信ありげな診断に、
「とりあえず様子を・・・」
とか、言われたような気がして、
喉の奥で、言葉が詰まってしまい、そのまま退室したのです。
最近時間があると、向田邦子さんのエッセイ集を読むのが日課になっています。
その内容は、日常的なことが多いのに気づきました。
それでもなにか面白い。
エッッセイは落語とは異なり、内容はおよそ平凡なことが多い。
何気ない日常の平凡な出来事。
それでもってなんだかホットする。
例えば、作品の中にある《父のわび状》、《郵便配達屋さんの交通事故》、《空から降って来た人》、《電車から見たアパートの窓にいたライオン》などなど。
思わず見過ごしてしまうようなことが、実は癒される。
それがエッセイのような気がします。
かと言って、決して【座卓とテーブル】などがエッセイとは言いません。
ただ、単にその真似をしているだけですよ。
あしからずーー。
【ふわりと柵の上】 220125(火)曇り
ある童謡の詩にありました。
『♬~あるきはじめた みよちゃんが おんもにでたいとないている~♬』
外が寒いと、散歩にも出たくなくなることありませんか?
今日はそういう日でした。
家のリフォームは出来ませんが、模様替えは出来るかな?
右端にあった家具を左に移し、
向こうの家具を隣に移動する。
引き出しの上に置いてあったいくつかの小物を、棚に仕舞ったりしていたら、
午前中に、出来ましたー。
模様替え後は、窓際に丸テーブルが来ましたよ。
「うん、なかなかいいぞ・・・」
第一に、窓際なので外の眺めがよくなった。
テーブルの横には、もともとあったソファがある。
疲れたら、そこに寝れるし。
最近九十九歳で他界された小説家の寂聴先生も、晩年にはテーブルで食事をし、疲れたら床で横になられてみえました。
ご飯食べて、椅子で休み、疲れたらテーブルの下で横になる。
究極な省エネの動線です。
もし将来その動線に飽きたら、元に戻せばよくはないでしょうか?
そういえばこの正月、息子たちが持参したドイツのフルーツワインの残りが有りました。
模様替えも終わり、気持ちも新鮮になったところで、そのワインを思い出した。
たまたまあったビターチョコを横に置き、そのワインのコルクの栓を開け、
四角いチョコを一口摘み。
口の中で大まかにかみ砕き、フルーツワインを飲む。
口内でチョコと甘いワインが混ざると、
バッカスチョコに、早変わりーー。
「トローリ~」
あまりにもおいしくて、一粒が二粒、二粒が三粒。
あっという間に五~六個食べてしまった。
ちょっと糖分過剰じゃないかな・・?
幸せと心配とが交差する。
たまにしかないことなので、
「まっ、いいか・・」
と、小さなため息をついてテーブル越しの外を眺める。
ふわりと柵の上に、カラスが降りてきました。
つい、話しかけてやりたくなったのです。
「外には何も食べるものはありませんよー。ごめんなさいね」
「キミねえ~」 200122(土)晴れ
大寒というのに、暖かい日でした。
大寒はやっぱり寒い方が良いような、しかし実際には暖かい方が良いのですが、温い大寒は薄気味悪いかな?
ビシッと冷たい寒気、などというと、寒い地方の方々から叱られれそう。
「キミねえ~」
すみません。軽々しく言いました。
そこで、久しぶりに散歩。
風も出てきたので、今日は風あたりの少ない道を選びました。
この季節の風は木枯らしと言って、北風が多い。
風を避けるなら、北側に丘や小山、南側にそのすそ野に沿って散歩道のある所。
意外に多くはないのです、・・が、
あります!
スタップ細胞はなかなか発見しにくいですが、北、山、南、散歩道。
改めて見回してみるとありますよ。
土手の下、杉林や竹林、意外に北風を遮ることが出来るのでは?
では、今日はモザ庭をアップします。
《冬のナイチンゲール》
いつも見ても綺麗な花です。
棚は手作りです。
《サンダンス》
新入りです。
因みに今読んでいる本は、村上春樹さんの《ダンス ダンス ダンス》なのは偶然かな?
新入りです。コアラが昇れるのはいつでしょうか?
再び、木製の樽は手作りです。
散歩に来た《イシタタキ》
なにか、見詰めているようです。
美味しそうなものが、有ると良いのですが。
大変だった年末からの雪。折れずによく耐えてくれました。
今日の一日は《庭木の冬休み》
でした。
いつ働くの?
【いつ働くの?】 220116(日)晴れ
寒かったり風が強かったり小雨だったりして、外に出たくない日が続いていました。
今日は、風のない穏やかな日。
久し振りの散歩です。
人だけかそうなのかと思っていたら、とんでもない。
小さな虫や野鳥たちも、気持ちは一緒のようです。
すっかり枯れ果てた、春を待つ雑草の上や川面を、忙しく飛び交っていました。
最近雪が降って、数日間地面に残る日もありました。
白い雪の間に、黒い地肌が所々見え隠れする様子は、決して美しくはないのですが、
木の根っこの廻りや地面の温もりは、確実に白い雪を溶かしていく。
目に見えない大地の、熱いエネルギーを感じます。
藤原岳の山頂には、残雪が午後の光に輝いているのです。
三滝川には雪解け水が、名残り水のように流れています。
子供たちが赤くなった小さな手で、小石を投げながら川遊びをしていました。
風のない、穏やかな一日。
「いま働かなくて、いつ働くの?」
野鳥たちもきっと、
そう言いながら、過ごしていることでしょう。
エッセイ【AIと人】220111(火)小雨
エッセイ【AIと人】
NHKの報道番組の情報によると、
長崎県立病院では患者さんのカルテのデーターを、ある種の制約はあるものの、地域の開業医も共有できるようになったという。
もっともな制度と評価できるが、むしろ遅いと感じる。
大病院が所有するAIによる情報も共有出来るとなると、開業医の先生も検査結果を有効利用できることになる。
AI診断は、本土の開業医や離島の診療所の医師にとっても、大きな力となっている。
AIの進歩は、他にもある。
更にニュースによると、昨今AIは、不特定多数の人の顔認識に加え、追尾機能も有するという。
言い換えれば、AIは無限大に近い情報の収集とその解析が可能である。
無限大情報の収集と解析。
その力の利用は、将来楽しみでもあるが、プライベート確保においては、むしろ不安の方が大きい。
将棋の王将戦が始まった。
藤井先生と渡辺先生の対局である。
藤井先生は、早くからAIによる将棋の研究に取り組んでみえると聞いている。
将棋のことは全く理解できないが、藤井先生の一手はAIも混迷するようだ。
ましてや、勝負を解説する先生も次の一手が読めず困ってしまう場面には、視聴者が何も分からなくても気分が高揚する。
例えが悪いが、宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の戦いの場面に似ているようだ。
AIと人の戦いに、新たな未来の興奮を覚える。
大リーグの大谷翔平さんの活躍も楽しかった。
この戦いはAIではなく、人と人とのゲーム。やはりゲームと言えどもその醍醐味は大きい。
当然データー解析や投球方法やバッティング技術などにも、AIは利用されているようだ。
なんといっても翔平さんは、笑顔が最高である。
かつ礼儀をわきまえ、投打を極める現代のスーパーマンのような気がする。
未来に願うことが二つある。出来ることなら、
AIは平和利用であること、かつ人類の発展と楽しみであり続けることを祈る。