café de moza

叙事詩　ーー《タンパク質》ーー

色のない

白んできた空に

 けたたましく囀りながら

 百舌鳥がおとない

 美人シギもやって来た

 わがまますずめは

寒くなって

どこかへ行った

野鳥は朝から

庭の芝で虫捜し

ちょんちょん

 止まり木

 てんてん

枯れ枝

 庭の木々は

 あちこち低く

 見通し良くて

ありがとうなど

 聞いたことないけど

 こちらこそ来てくれて

 リフレッシュ

柿も甘くておいしいけれど

 鳥が欲しいのは

 タンパク質だよね

 最近 虫も少なく

カップルのチャンス

減ってきた 

誰だい

わたしの食い扶持の虫

 摂ったのは・・・

叙事詩家　萬　天