叙事詩のひろば

2025-11-01 12:03:00

秋のなごり実

 

おはようございます。

 

《叙事詩》の広場です。( 前 散文詩の窓 )

 

ペンネーム「欄干」 改め

叙事詩家 《萬天》 (よろずてん 通称は”まんてん”でもかまいません) です。 

 

  

《秋のなごり実》

 

柿の実が熟して

木の枝の

手の届く下の方の実が

少しづつなくなってくる?

そうです

手が届く実は

先になくなるのです

 

一個減り

二個減り

そして

柿の木のてっぺんに

実が一つ残る

 

雅の古寺の庇に置き忘れた

忘れ傘・・・?

 

腹をすかした野鳥の

秋のなごり実

 

 

―――叙事詩家 《萬天》 ―――