散文詩の窓

2025-10-21 22:24:00

『秋の窓』

こんばんは。

久々の散文詩の窓です。

 

『秋の窓』

庭の雑草を刈り

バラの枝を刈り

パンジーを植え

すずめに

いたずら禁止を申し渡し

そしてむかえた

秋の窓

 

――欄干――

 

とにかく・・・、

忙しい日が続いていました。

 

 

前回はヘルマンヘッセの《車輪の下》の序章をアップしました。

 

今回はヘルマンヘッセの詩を紹介します。

 

 

ヘルマンヘッセ

ドイツの詩人・作家

1877-1962

1946年にノーベル文学賞を受賞

 

ネット情報ですが・・・、

《人生の義務はただ一つ

それは幸福になること》

 

 

この一節はヘッセのメッセージの一つだそうです。

 

ヘッセファンの皆さま、お許しくださいませ。

ここでは、

このメッセージを逆説的に表してみました。

《幸福は人生の義務》

権利ではなく義務なのでしょうか?

 

人生の義務は幸福であり権利でもあり、

どちらも正しくあるいは正しくないかもしれません。

しかし、

意図なくして与えられた命は貴く、

全うすべきだと思います。

 

参考までに、

以下、ヘッセの詩集でいくつかのお気に入りの詩句を抜粋しました。

本書のプロローグには、読者へのメッセージが書いてありました。

作者の人となりを理解することができます。

 

以下抜粋したお気に入りの詩辺(斜字部分)が続きます。

因みに『斜字部分』 は詩の題名です。

 

 

《プロローグ》

 

この詩を持つ友に

 

やさしく受け入れてください

この古い歌を!

 

この

詩句の背後には

一つの命が咲いているのです

 

 

『処女詩集』

 

(一九〇二年)とその前後(の作品)

 

 

《告白》

ふるさとを持たぬ風

 

 

《はかない青春》

おどおどした風

 

《非難》

赤く名残りの光を放つ

 

《ラヴェンナ》

ささやかな死んだ町

 

 

《流浪者の宿》

 

ふるさとの予感

 

 

《ッフィエーゾレ》

頭上の青空を

旅する雲

 

 

《私は欺いた》

私はおいてはいない

美しい女性と言えば

私の脈拍と心を

ふるわすのだ

そして私はまだ

彼女のために

泣くことができる

 

 

《我が母に》

いつの日にも私を・・・

理解してくれたのは

あなたでした・・・

いいようもなく

やさしいあなたというものが

千もの糸で私を

取巻いているのですから

 

 

この後ヘッセの詩は続きます。

お楽しみに・・・。

 

散文詩家 欄 干