散文詩の窓

2025-10-06 17:47:00

〈フィリシアーノ・デ・スルバ〉

 

こんにちは。

ようこそ≪散文詩の窓≫へ。

 

長編小説、セルバンデス作、ドン・キホーテには、美しい詩的散文が羅列されています。

今日よりしばらくその一部を抜粋(斜字&太字部分)し、

≪散文詩の窓≫に連載していきます。

 

 

ドン・キホーテ

第一章より

 

 

≪フィリシアーノ・デ・スルバ≫

わが道理に

素気なくあたる

道理なき道理に

我が道理も弱りはて

君が美しさを嘆き

恨むも又道理なれ

 

星の輝きにより

神々しき

君の美しさを

神々しく飾りたて

やんごとなき君をして

そのやんごとなさに

値する値に

まさに値する人に

なしたもう天帝

 

哀れ郷士は

理性を失う

 

 

こうした文章を読み、

哀れ郷士は理性を失うことになった。

 

 と、ここから長編小説、

ドン・キホーテ セルバンデス作は

始まります。

――続く――

 

散文詩家 欄 干