日記
2025-09-27 20:44:00
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 序文
こんばんは。
今夜は、
「機知に富んだ郷士
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」
の献辞と序文を心頭(スピリット)抜粋しました。
ベハル侯爵に捧げる献辞
(出版に際する地域の豪族、官僚長官みたいなお方への御挨拶)
序文
(著作や出版の趣旨や意図、由来など)
(彼は序文の文末において、次の様に結んでいます)
神があなたに健康を与えたまわんことを。
わたしのことをお見すてなりませんように。
(とても嬉しい結びです。
おそらく文頭でさえも、あまりにも壮大な物語に圧倒され、完読の自信を失いかけておりました)
自由を贖(あがな)う(代償する)に足りる十分な金はない
荒唐無稽(こうとうむけい・根拠のない)な書を読みすぎて、
凶器に囚(とら)われしマンチャの郷士
姫君 物の具 騎士などに心を奪われ
現(うつつ)をぬかす
はたしなき虚仮(こけ)おどし
手札もなしに掛けるがごとし
語才に恵まれていない書物よ
背伸びして才知をひけらかし
哲学ぶるのも詮なき(価値なき)こと
具策を世に出したが最後
汚名は永久(とわ)につきまとう
世の小娘のごきげんとりで
軽薄なる本を書き散らすは
愚かしき営みなり
≪ソネット≫(抒情詩あるいは十四行詩)
野に座して土を糧(かて)ともなせし君
≪ソネット≫
キホーテよ
私がオルランド
ナンジェリカへの狂恋ゆえに
遠き海をさすらい
名声の祭壇に
忘却を知らぬ勇気を捧げし男
以上でセルバンテス作、ドン・キホーテの賛辞と序文の心頭抜粋を終わります。