日記

2025-09-26 23:36:00

ドン・キホーテ

こんばんは。

 

  

今日は郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ

 

を紹介します。

  

 

最初に名前の意味から、

 

「ドン」は郷士。

 

郷士は、騎士や伯爵や侯爵ではない、

村では有名で勇敢な軍人のような人、

といった感じではないでしょうか?

 

 

「キホーテ」は通称の呼び名。

 

「デ」は、英語ではAT、場所を示す前置詞で、

「どこどこの」という意味、

 

「ラ.マンチャ」は村(スペイン西部地方)

の名前。

 

翻訳すると、

 

ラマンチャ村の民間騎士、キホーテさんというお方になります。

 

 

 

で、今夜は

 

セルバンテス作ドン・キホーテ(牛島信明訳)第一章から、

 

キホーテさんのお人柄と補足的解説を少し紹介いたします。

 

 

 

その一

 

  

(多分自宅の門だと思いますが)

 

槍掛けを飾り、

 

痩せ馬と足の遅い犬を飼っていた。

 

(日頃の食事は)

 

牛肉の煮込みや、

 

ひき肉の玉ねぎ和え、

 

金曜日はレンズ豆、

 

土曜日は塩豚と卵の炒め物、

 

日曜日の添えは小鳩が通常の食事(決して裕福な食事とはいえません。むしろ質素でした) 。

彼の実入り(稼ぎ・収入)の四分の三はこれで消えた。

 

 

 

次に彼の服装です。

 

  

ラシャの上着

 

ビロードのズボン、

 

ビロードの上履き、

 

普段着は手織りの服(つまり、ズボンも上履きも瑠璃色に光輝いているということでも想像できるように、どっちかというと普段からオシャレな人、この際もっと言えば私、盆 拾そのものでした)

 

 

 家の住人は彼、本人(キホーテさん)の他に次の通りです。

 

四十歳過ぎの家政婦(これを追記するときっとファンの方々に叱られると思いますが、

やはり素直な感想を添付しておきますね。

つまりキホーテさんは女性が好き。

本来家庭の経済的な事情から察するなら、

ご本人の御趣味であるオシャレや読書の本代のために、

無駄なで余分なお金が消費され家計は火の車のはず。

四十代の女盛り、すみません、性的差別発言で、

むしろ熟女の家政婦とでも言いましょうか、

その女性の器量については書いてなくても、

たぶん可愛いお方だったのではないでしょうか?

お年寄りの家政婦はもちろん工賃がお安く、

その分お食事も贅沢ができたはず・・・)

 

二十歳前の姪(これも書いたら叱らる恐れがありますが、

多分ご親戚は貧乏だった。

当時は普通、姪こさんを預けるとしたら修道院。

いくらかの寄付、

まりお金を払って預かってもらうのですが、

御親戚の方はそのお金がなかったのでキホーテさん家に預けた)

 

下男(畑仕事、使い走り、庭の刈込などをする何でも屋。この解説を添付したかったのはほかでもありません。

令和の私こと、盆 拾そのものだったからです。

つまりこの五百年前の作品の下男は、

スパインにタイムスリップしていたら盆 拾は下男だった

ということになります。

なんと楽しいことでしょう?)

 

 

 ホーテさんの年齢はほぼ五十歳、

 

姓は作者によると、キハーダあるいはケサーダ(のどちらかだったそうです)

 

 従って私、盆 拾はキホーテさんの名前を、

次のように覚えることにしました。

 

「木肌さん」か「今朝田さん」のどちらか。

 

  

セルバンテスさんは、

どちらでも気にしないようにと書いておられます。

 (つまり名前の真偽を確かめるような行為は愚直なこと?という意味合いもあるようです)

 

 

 

彼は騎士道物語を読みふけり、

 

挙句の果て理性を失い、

 

睡眠不足と読書三昧がたたり正気を失った。

 

 

 これはまだ読んでいないので推測ですが、

 これから長編「ドン・キホーテ」セルバンテス(15471616)作の物語が始まるようです。

 

岩波 文庫本(2024年6月5日第29刷発行)

前編約四百ページ、全六冊の超大作、

(特筆すべき岩波書の優れたところは、

物語の文中、解説がついていること。

著名な学識者が資料を分析し結果を列記している点です。つまり岩波書籍は文学のネイチャー、

つまり文学の論文に相当する、

知的教養書籍だと思います。

昨今紙を媒体とする書籍は、

情報社会の発展と拡散により

徐々に衰退を辿っています。

やがて紙に表示された情報はAIに取り込まれ、

もはや個人自身で読む手間も時間も省略し、

マウスのワンクリックで応答できるようになりました。

ノスタルジーを楽しむわけではなく、

人間が人間であり続けることは、

たぶん、マウスの対応ではなく衣食住における五感を感じること、

最も素晴らしいことは直観ではないでしょうか? 

直観は当たることもあり、

往々にして外れる? 

夫々気体の変化が

人生そのものであり、

また楽しさではないでしょうか?)

 

最後まで読めるかどうか、

自信はありませんが、楽しみです。

 

イギリスの作家、ディケンズという作家の個性も魅力的でした。

 

まだ作者の序文を読んだだけですが、

 スパインの作家セルバンテスの、

唯一無二の個性に惹かれました。

 

 いずれにしても、楽しみです。

 

 

今日も最後まで閲覧していただき、

 

ありがとうございました。

 

 

大衆雑文家 盆 拾