日記
パラミタミュージアム「印象派」
こんばんは。
第一線で働く現役のサラリーマンの方は忙しいので、
おそらくNHKの朝ドラを見ている人は少ないと思います。
一方、退役軍人ではなく、退役サラリーマン、早く言えば退職年金生活者の方は、お金の都合はよくわかりませんが、時間だけはあります。
したがって朝ドラを見る機会は多いと思います。
現在やっている朝ドラはご存じのように「アンパン」。
そろそろ最終回となってきました。
先日モールで雑用を済まし、
ゲームセンターの中を覗いたらアンパンマンのゲーム機が・・・。
こんなところにもあるんだーー、
幸い平日だったのでゲームを楽しんでいる人も少なく、
中に入って見てみました。
確かにゲーム機はアンパンマン。
こんなところにこんな機械があるなんて・・・。
良いのか悪いのか、嬉しいのか嬉しくないのか、
複雑でした。
コメントのしようがなかったのです。
きっと、喜ぶ子供たちがいるのでしょう。
昨日久しぶりに、
菰野町のパラミタミュージアムに行きました。
モールで看板を見かけたからです。
広島美術館協賛の印象派作品です。
印象派って「なに?」
という質問もあったりしましたので、
少しだけかいつまんで、その歴史を解説いたします。
絵画の最初は古代壁画ですが、
綺麗な絵の形になったはエッジング。
写真の代わりです。
現在の一万円札の柄の様に、
細い線で陰影を出し、
景色や人物を書きます。
フラスコ画から始まり、パステル画、油絵へと転じつつ、
油絵の初期は肖像画(写真の代わり)が多かったのではないでしょうか?
時代を経ながら宗教画(キリスト再生など)、政治画(レンブランドの戴冠式など)、式典画(ナポレオン肖像画など)、戦争画へと転じていきます。
そのうちに絵画が政治や富裕層の占有物ではなくなり、
大衆化し日常生活風景を描くようになります。
いわゆる風俗画の大頭です。
やがて画家たちは、働く人間の働く美しさ(ミレーの作品、晩鐘など)をテーマに描いていきます。
印象派はこの後、景色や夕陽などの自然美を、
また第一回パリ万博をきっかけに発展する産業革命の様子を画題にしていきます。
印象派は大衆芸術であり、
国家富裕層を基盤とした権威ある古典と異なる意味合いで、
フランス芸術院には認めてもらえません。
従ってスポンサーがつかなく、
印象派の画家たちは当初貧乏でした。
パリ万博をきっかけに、
パリの印象派の画家たちは日本の浮世絵を入手します。
この浮世絵の入手は、
印象派画家の発展に大きく寄与します。
当時パリでは、木版刷りの浮世絵は値段が安かったのです。
貧困生活を送っていたゴッホは、
大いに浮世絵の画題の参考にしました。
その後印象派は、ピカソやダリなど近代現代画家へと転じていきます。
この度のパラミタミュージアムの印象派は、初期印象派から転じた後期印象派、1850年ごろから1950年代の作品でした。
だらだらとした説明で長くなりましたが、
詳しくはミュージアムの観覧をお勧めいたします。
最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。
大衆雑文家 盆 拾