日記
映画「アマデウス」
こんにちは。
昨日の続きです。
K.1(ケッヘル1番)の『メヌエット』から、K.626(ケッヘル626番)の『レクイエム ニ短調』だそうです。
現在発表されている作品の数なので、実際にはもっとあったかもしれません。
作品はの番号はK-**で整理されていますので、番号で凡その制作年代を予想することができます。
K―番号の一桁は幼少時代の作品で、二桁代少年年時代、百代番号の作品は青年時代で若さにあふれ、三百代作品は成人時代で、なんと表現したらよいのか、熟成されてゆく作品が多く、四百代作品は三十代前半作品で完熟性を醸し、五百代作品は三十代後半時代で完熟濃厚醗酵し、六百代作品はヘブン(あの世の天国)性を再現する音楽、と言ったらなんとかイメージはできないでしょうか?
彼は大変寿命が短かったのです。
映画「アマデウス」で流れていた曲はなんだったのか?
興味が湧いてきました。
物語において宮廷内の仇敵、サリエリさんがモーツアルトの作品を宮廷楽団で演奏していた場面がありました。
本来モーツアルトの作品はモーツアルトが演奏(指揮)するべきですが、サリエルさんは宮廷指揮者のトップですが、作曲能力は天才モーツアルトよりも格段に劣ります。彼は無断で演奏していたのですが、モーツアルトは演奏の途中でその楽譜を取り上げます。
その場面ではクラリネットが見えたのでクラリネット協奏曲だと思いますが、その演奏場面は第二楽章だと思います。
楽譜にはト音記号や五線上にメロディーを表現する音符の他に、弾き方の表現方法としてピアノッシモ、フォルテ、クレセント、アンダンテなど、楽譜の上に短い文字や記号で表現してあります。
交響曲の場言、凡そ第二楽章はアダージョ(ゆっくりと)で奏ではじめられます。
因みに交響楽第一楽章は、舞台で表現するならば「幕開け」に相当します、
その曲が「運命」とすれば人生の運命らしさが、或いは「リクレイム」(死者のミサ曲)であれば人生の終焉(永遠の安息)を表現したメロディーで始まります。
交響曲の第一楽章演奏が始まり、心の準備と整頓が整ったところで小休止(ほんの数秒の休憩)を終え、第二楽章が始まります。
なにが始まるのでしょう?
通常、アダージョ(ゆっくりと)です。
例えが良くないですが、物語の起承転結では「承」だと思います。
説得、憂い、慈愛、安心、納得、喜悦など、すべての癒しの表現を含むメロディーが流れてきます。
それがアダージョ(ゆっくりと)なのです。
ソロのクラリネットに、スズムシの鳴声のようなビブラートを奏でる第一バイオリンが重なって聞こえてきました。
これこそアダージョの神髄だと思います。
かなり以前のことです。
カラヤン(ベルト・フォン・カラヤン指揮者1908-1989 生誕地オーストリア・ザルツブルグ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽終身指揮者・芸術監督)の 「アダージョ」というタイトルのCDが発売されました。
カラヤン指揮による著名な作曲家たちの交響曲第二楽章をセレクトした癒しの曲のコレクションです。
一度機会がありましたらご鑑賞をお勧めいたします。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。
大衆雑文家 盆 拾