日記

2025-07-30 22:52:00

ブログの残業

 

こんにちは。

昨夜はブログアップが深夜までかかりました。

今日少々寝不足を感じています。

ブログは早めに書くのがいいようです。

今日は昨日の浄瑠璃の話しの続きです。

浄瑠璃のあらすじはパンフレットでしか見ることができません。

当日購入するか、あるいは会員になり事前に取り寄せることになると思います。

今回は当日国立文学劇場で購入した参考本を紹介いたします。

「文楽 床本集」

床本(ていほん)は台本のこと。

現代語訳で台詞が書いてあります。

第一部 一話 西遊記。

第二部 一話 一谷嬾軍記。 二話 桂川連理柵

第三部 一話 伊勢音頭恋寝刃。二話 小鍛冶

 

「国立文楽劇場」

179回文楽公演令和七年七・八月のパンフレットです。

 

「曽根崎心中」

現代語訳入り 松平進編 和泉書店

 

事前に予習をして浄瑠璃を見ると面白いかもしれません。

ちなみに、

昨日アップした第二話 《桂川連理柵》は不倫の物語でした。

現代の不倫感覚とは人生の価値観において大きなずれがあるような気がします。

物語の意味も解らず観ていた人形の演技に、最後の場面では涙が流れました。

秋には「曽根﨑心中」があるそうですが、時間があれば見たいと思います。

最後に浄瑠璃人形の興味深いところを少しだけ紹介します。

文楽には太夫、三味線、人形がありますが、中でも人形劇としてみた場合に特出すべきは、浄瑠璃人形は人形一体を三人で操る点です。

話しが長くなりますが、ここでは誤解のないように具体的に説明しておいた方がいいかもしれません。

人形は顔(かしら)と右手を操る人、左手を操る人、両足を操る人がそれぞれ動かします。

顔担当の人は左手で人形の顔を、右手で人形の右手を動かします。

時々睨むこともあります。

人形の左手担当の人は右手で人形の左手を動かしますが、自分の左手は顔担当の人のいろいろな動作の補助をします。

たとえば人形が服を抜いたりする時にお手伝いをしたりします。

足担当の人は人形の両足を動かします。

屈んだまま人形の足を歩くように動かすのはとても難しいと思います。

時々舞台の上で人形の足音を、自分の足でドンと鳴らす時もあります。

今回見た足はてとてもうまく自然に動いていたようにみえました。

とにかく三人の動作がうまく合わなければ人形は人間らしく動きません。

浄瑠璃は人形劇ですが、まさに限りなく人間的な人形であるのですね。

マリオネットは一人で一体に人形を、両手を使ってあやつります。

指人形は一人一体で、何役も兼ねます。

当然三人で操る方が表現が多様になる、つまり人形が人間のような動きをする。

これが浄瑠璃の面白く興味深い点ではないでしょうか・・・。

 

今回の観劇は多くの場面でオペラグラスを使用しました。

動きがダイナミックで、多様な人形の感情表現を三次元バーチャルで観たような気がしました。

浄瑠璃は素晴らしい伝統古典で、世界遺産として未来に伝承していきたい芸術の一つだと思います。

 

最後まで閲覧していただきありがとうございました。

今日のブログは残業にならなくてよかったです。

 

大衆雑文家 盆 拾