日記

2022-01-29 11:37:00

添付【一筆啓上】 200129(水)

添付【一筆啓上】

「親亀こけたら 子亀こけた」

これは一筆啓上ではなく、ことわざに近い。

 

再度一筆啓上 「子供泣かすな 馬肥やせ」

時代背景として戦火の中、妻にあてた短い手紙だった訳は、検閲があり余分なことが書けないこと、又緊迫した隊勤務中、時間が無かったこと、留守中最も大事なことを伝えたかったことなどが考えられます。

残した家族は妻と子供と年老いた父母、戦時中につき経済の混乱に伴い食料不足、生計を立てなければならない。畑の耕作は若い嫁が主体となり、重ねて乳児の授乳は欠かすことが出来ない。主人は子供が腹を空かすことは必然な状況に居ることを察しています。

戦地で国を守ることは即ち家族を守ることに他ならないず、経済の混乱と物不足と男手の不足。戦時中と言えどもこの一筆は、家族の痛ましい環境がうかがわれます。

 

一筆啓上は、風刺でもなく落語でもない、時代背景を如実に表現することを特徴としているのだと思います。

とりあえずご参考まで・・・。