日記
員弁川取水口
今年のゴールデンも最後の日です。今日は朝から雨です。雨といっても優しい雨、小降りで春雨といいたいところですが、もう五月です。旧暦の読みかたでは皐月(さつき)といいますよね。今更ですが五月と呼ぶよりさつきと読んだらいいような気がしますが、時代に抗って何もいいことはありません。もう無理です。自分だけ五月ではなくさつきと呼ぶことにいたしましょう。ついでに少しいいですか?また始まったと思われるお方は、以下『』内の行は読み飛ばしてくださいね。
『五月の旧暦の言葉の響きが心地よく、大げさですが日本国のアイデンティティを感じます。むしろ誰かに自慢してもいいような読み方です。そこで漢字の意味をちょっと調べてみました。「漢字ペティア」というネット情報ですが、皐月の白は白光を意味し、もとは「皞(カウ)」の原字で、ネット辞典、「漢字部首の読み方」では、「心が広いさま。光が広がるさま。大空」となっていました。しいては右辺を簡略したようで、「魂呼(たまよ)びの声」の意味だそうです。やっぱり五月と呼ぶよりうんと趣がありますよね。五月といえば今日の朝は魂の声のする月のはじめというきがします』
これからしばらくして梅雨。雨と晴れ間の繰り返しの日々が続く季節になります。五月晴れは瑞々しくて気持ちのいい季節です。
空は朝から晴れハイキング日和です。青空から聞こえてきた「ピーヒョロヒョロ」の囀の声にひかれ見上げてみると、電柱の先に一羽のトンビが止まっていました。カメラを向けるとサッと舞い上がり、空に向かってカメラで追いかけました。羽根を広げると意外にも大きいのです。モザの近くに住む鳩やスズメ、燕やカラスを狙っているのでしょうか?
昨日は以前から予定していた員弁川取水口に行きました。取水口は白石鉱山跡にあり、そのすぐ近くに湧き水が出ていると聞き、その水を汲みつつ藤原村を探索してきました。
ドライブの途中306号線沿いにあったパン屋さんに立ち寄りランチをいただきました。パンもコーヒーもおいしかったですよ。
右側に見える高速道路は東海自動車自動車道で養老まで続くそうですが、現在は員弁ICでまで開通しています。
そこから約十分程度?先へ進み、途中左折して員弁川取水口に付きました。その案内図によると員弁川のふもとには鉱山跡(集落)があります。その河岸には篠立の風穴もあります。見学できるかどうか不明ですが、ちなみに見学には事前の申し込みがいるそうです。
縦型サイロの遺跡が並んでいました。何度も表現しますが、もはやこれは宮崎駿さんの「ラピュタ」の世界ですね。そこには三重用水の源流と明記されていました。
その昔、集水口近くにあった「まんぼう」です。現在はコンクリートの仕切板で塞いであります。「まんぼう」は手掘りの用水路です。山の峰に人が一人入れる広さで横穴を手掘りで掘って、田や畑に水を引き込むための穴です。手で山に穴をあける?って、大変ですよね。
いよいよ、帰宅です。帰り道306号線から藤原町坂本の集落を通ることにしました。見晴らしの良いところです。篠立下尻街道を通り、三岐鉄道西藤原線を右手にしながら並行して下っていくと西藤原駅が見えてきました。
素敵なレンガ張りの駅舎で思わず途中停車です。田舎に、といっては申し訳ありませんがイギリス風というのか、アーリーアメリカンなのか、丘の上に立つ別格な存在のオシャレな駅舎でした。
終着一駅手前の駅は西野尻駅です。無人駅ですがこの素朴な駅名の看板に惑わされてはいけません。(この一行で駅の漢字が五つも続き、笑えました。もしもこういう文章を英訳するとどうなるのでしょうね?)ここの待合室の中がとても情緒があるんです。
三岐鉄道の継続応援の気持も込めて路線の各駅舎と、
ICカードの使い方と、
サイクルパスの使い方、といっても分かりにくいので補足いたしますが、つまりこの鉄道路線は輪行が出来ます。(電動アシスト以外の自転車は簡単に前輪を外すことが出来るので、自転車を電車に持ち込んで乗車する場合は前輪を外し手荷物として輪行、つまり同乗しなければなりません。この路線では別途料金を払えばその前輪を外さずに道場できるようになっています。ついでに外国の場合特にヨーロッパの長距離鉄道や、一般的な鉄道においても自転車は解体せずにそのまま電車に乗ることが出来ます。その理由や考え方はよく知りませんが、移動手段としての自転車の公共性が高いという考え方と、それに加えくつかの国境をまたがったりすること、自転車利用者密度も少ないこと、さらには各地域の人口密度が少なくかつ下車地域におけるインフラとしての重要性も兼ねたりしていると考えられます。電車の中には乗降口付近をやや広くして自転車を置くスペースが確保してあり、自分で持って乗るかあるいは走行中に倒れないように結ぶなど臨機応変に輪行しています。日本の電車においても電車の乗降付近にやや広めのスペースを確保すれば解体せずに輪行できると思いますが、電車の車両が増えたりして、収支の影響も生じる恐れもありますが、、現在日本は世界的にも観光国としての知名度もあり、自転車のインフラとしての社会性の認識を国際感覚まで上げる必要があるような気がします。)その乗降の案内でした。駅舎の温もり感じます。
丁度いい具合に電車がやってきたので到着状況を撮影しました。撮り鉄でもないのに、気分はまるで一介の撮り鉄です。目のまえに運転手さんが見え、思わず手を振りたくなりましたがとりあえず手が上がりませんでした。
残念・・・!
最後まで閲覧していただきありがとうございました。
著 星野 萬天